日本製鉄の施設閉鎖「地域に丁寧に説明を」 梶山経産相





日鉄日新製鋼の呉製鉄所。奥は呉市街地=広島県呉市

 梶山弘志経済産業相は10日の閣議後記者会見で、国内最大手の日本製鉄が呉製鉄所(広島県呉市)の休止など大規模な生産設備の合理化策を発表したことに関し「地域経済の中核であり、休止が与える影響も大きい」と強調し、「地域の方々に丁寧に説明を尽くすことを期待している」と注文した。

 日鉄は7日、令和5年9月末をめどに子会社「日鉄日新製鋼」の呉製鉄所を休止し、閉鎖すると発表。和歌山製鉄所(和歌山市)の高炉1基も4年9月までをめどに休止する方針を発表し、地域経済や雇用への懸念が広がっている。

 梶山氏は「地域の方々は製鉄所を一緒に支えてきたという自負があると思う」と指摘。日鉄の方針については「国際競争力を強化し、国内の生産基盤全体を維持するために重い経営判断をしたと認識している」と一定の理解を示した。



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