韓国サムスン電子は11日、折り畳み式スマートフォンの新機種「ギャラクシーZフリップ」を発表した。「ガラケー」と呼ばれる2000年代前半の携帯電話をほうふつさせる縦折りのデザインが特徴だ。閉じた時はほぼ正方形で大人の手に収まるほどだが、上下に開くと6・7インチの大画面が現れる。
動画が見やすく、ポケットに入れてもかさばらないスマホを求める声に対応した。14日から世界で順次発売する。価格は1380ドル(約15万円)。日本でも発売予定。
米モトローラ・モビリティも今月、似たデザインの「レーザー」を米国で発売。ガラケーで人気だったブランドを復活させた。価格高騰もあり世界出荷台数の減少が続くスマホ市場で、縦折り式が消費者の心をどこまでつかめるかが焦点だ。
サムスンは昨年2月に折り畳み式スマホの第1弾として、手帳のように左右に開く「ギャラクシーフォールド」を発表したが、画面に不具合があり発売を延期した。(共同)