関西電力労働組合が令和2年春闘で3千円(勤続12年30歳モデル)のベースアップ(ベア)を要求する方針を固めたことが12日、分かった。ベア要求は3年連続。18日に会社側に伝える。
関電は役員らの金品受領問題に加え、テロ対策施設の設置の遅れから高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の停止を決めるなど厳しい経営環境が続く。ただ労組側は社員の士気を高めるためには必要だと判断した。
ベア要求は、東日本大震災後に原発停止による経営悪化を踏まえて一時見送っていたが、平成30年春闘から再開した。賞与は業績連動型とすることで昨年12月に合意した。