英内閣改造でジャビド財務相が電撃辞任 経済政策に影

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 【ロンドン=板東和正】ジョンソン英首相は13日、内閣改造に着手した。改造を機にジャビド財務相が辞任した。ジャビド氏が自身の側近らの解任をジョンソン氏に要求され、拒否したことが原因という。英国では3月中旬に新年度の予算発表を控える中、首相との確執による財務相の辞任は経済政策に影を落としそうだ。

 昨年7月のジョンソン氏の首相就任後、本格的な改造は初めて。先月の欧州連合(EU)離脱直後の人事刷新となる。ただ、経済政策や外交に過度な影響を与えることを避けるために、財務相や外相などの主要閣僚は留任が予想されていた。

 英メディアによると、大規模な公共事業の実施を訴える首相官邸に対し、財政規律を守りたいジャビド氏の側近らが反発していた。ジョンソン氏は、財務相の留任の条件として側近らの解任をジャビド氏に迫ったとみられる。ジャビド氏は13日、記者団にジョンソン氏が提示した条件をのめなかったと明かし、「辞任以外の選択肢はなかった」と話した。

 英政府は、ジャビド氏の後任として、財務相の部下だったスナク財務副大臣を昇格させると発表。ジョンソン氏は今回の改造で、ジャビド氏を含めた複数のポストで閣僚を変更したが、ラーブ外相やパテル内相などは再任した。

 ジャビド氏はパキスタン系移民の子供で、少数民族出身の英財務相は初めてだった。

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