「北の国から」40年 杉田監督「徹底したリハーサルで自然に」

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「北の国から」の撮影の実情について話す杉田成道監督(兼松康撮影)

「北の国から」の撮影の実情について話す杉田成道監督(兼松康撮影)

 現在、有料放送の「日本映画専門チャンネル」で高画質の「デジタルリマスター版」が放送中のドラマ「北の国から」。この演出を手掛けた杉田成道(しげみち)監督(現・日本映画放送社長)は、「いかに自然(な演技)に見えるか、動きは全部決められていた。アドリブはほとんどなかった」と振り返る。(兼松康)

 「大きな嘘はついても小さな嘘をつくな」

 脚本家の倉本聰からは、こんな大命題が求められていたという。すなわちドラマという大きな嘘(フィクション)はついても、「その嘘が本当に見えるよう、ディテールは『本当』にしなくてはならない」ということ。徹底したリアリズムで撮影に臨んでいた。

 例えば、純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)が寝袋に入ってじゃれ合うシーンなど、子供の思うままに任せたように見えるが、「何十回もリハーサルをしている」という。「家に帰って靴を脱ぎ、冷えた手に温かい息を吹きかけるシーンもどうやるか。自然に見えるために何十回、何百回としつこくリハーサルをした」

 吉岡が台本に「杉田死ね、倉本死ね」と書いていたのはファンには有名な話だが、それぐらい徹底した稽古の上で、感動のシーンの数々は成り立っていた。

 撮影現場では天気が最優先された。「晴れ、曇り、雪の各パターンで、常に3つのスケジュールが組まれていた」と杉田は明かす。役者陣も天気次第でいつ出番が来てもいいように、ホテルで待機していた。

 特に雪は「そんなに長く降らないので時間勝負」だったという。ただ、吹雪のシーンは「小さな嘘」をつかないために最初は本物の吹雪を待って撮影したが、うまくいかなかった。「画面が真っ白になって何も映らない。そのため新雪を除雪車で吹き上げ、それを大型の扇風機で飛ばして撮影していた」という。

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