訓練支援艦「てんりゅう」の迫田曹長 海自初の女性先任伍長





海自初の女性先任伍長に就任した迫田曹長(中央)=広島県呉市

 海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)に所属する訓練支援艦「てんりゅう」の迫(さこ)田(だ)和美曹長(44)が、同艦の先任伍長に就任した。海自で女性自衛官の艦艇先任伍長が誕生するのは初めて。

 先任伍長は平成15年に制定。海曹士の規律や風紀の維持を図るほか、部隊などの団結を強化して上級海曹を支え、精強な部隊を育成することを目的にしている。

 同艦上で行われた就任式を終えた迫田曹長は「これからがスタート。このような機会を与えられて、笑顔で勤務する環境づくりをして艦長らを支えていきたい」と気を引き締めた。迫田曹長は同県福山市出身。平成6年に入隊し、標的機整備隊などに所属した。今後は、乗組員約140人を束ねて、艦長らを支える役割を担う。

 艦長の小坂克巳2等海佐は「乗組員には女性隊員もおり、相談役としてサポートしてほしい。海自初の女性先任伍長として注目されているが、気負わずに女性ならではの視点で補佐してほしい」と話していた。



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