米メディアによると、ボーイスカウト米国連盟(BSA)は18日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請した。連盟幹部らからセクハラを受けたとする元スカウトメンバー数千人が集団訴訟の動きを見せており、資産保全を図る狙いがあるとみられている。
AP通信によると、セクハラ訴訟に対応するために必要な信託基金の規模は10億ドル(約1100億円)を超える見込み。このため、連盟はキャンプ場など保有資産売却を余儀なくされそうだ。
米国のボーイスカウト運動参加者は、1970年代には400万人を超えたが、最近は200万人以下と低迷していた。連盟は今月8日、創立110年を迎えたばかりだった。(共同)