新型肺炎 クルーズ船の乗客328人、米に帰国





17日、米テキサス州のラックランド空軍基地に到着した「ダイヤモンド・プリンセス」の米国人乗船者(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=住井亨介】米CNNテレビ(電子版)によると、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が拡大したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から退避した米国人乗客328人が米政府のチャーター機で帰国した。1機目は16日深夜(日本時間17日夕)に西部カリフォルニア州のトラビス空軍基地に、2機目は17日未明に南部テキサス州のラックランド空軍基地に到着した。乗客らは各基地で14日間の隔離生活を送る。

 乗客らは日本時間午前7時ごろに羽田空港から出国した。米国務省によると、下船後に14人の感染が明らかになったが、機内で隔離する措置を取った。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、クルーズ船の新型コロナウイルス感染者が乗客の8人に1人の割合になっていると指摘。「日本政府が無症状の乗客らを狭い場所に閉じ込め、感染を拡大させたのではないかと疑問の声が上がっている」と報じた。だが、米国へ帰国した乗客の一人はCNNの取材に対して、「刑務所にいるような感じはなかった」と答えた。

 一方、CNNによると、米デルタ航空は17日、ハワイから同社機に最近搭乗して名古屋へ帰国した乗客2人が新型コロナウイルスに感染したのを受け、同機乗員に積極的に連絡を取っていることを明らかにした。



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