アフガン大統領選、ガニ氏が再選 投票から4カ月で確定

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アフガニスタンのガニ大統領(AP)

アフガニスタンのガニ大統領(AP)

 【シンガポール=森浩】アフガニスタン選挙管理委員会は18日、大統領選(昨年9月28日実施)の最終結果として、現職のガニ大統領が過半数の票を獲得して再選した、と発表した。

 ガニ氏の得票率は50・64%だった。最大民族のパシュトゥン人で、世界銀行での勤務経験を持ち、財務相を経てカブール大学長も務めた。対立候補のアブドラ行政長官の得票率は、39・52%にとどまった。

 米国とイスラム原理主義勢力タリバンが7日間の暴力行為の停止で合意し、和平合意が現実味を帯びつつある中、2期目のガニ政権は国内をどう安定に導くかが最大の課題となる。

 開票結果は昨年11月に公表予定だったが開票作業が大幅に遅れた。選管が12月22日に発表した暫定結果では、ガニ氏が当選に必要な半数を超える票を獲得。ただ、アブドラ氏陣営がガニ氏陣営による不正行為を主張したことから、選管は票の再集計を行っていた。

 アブドラ氏は最終結果の受け入れも拒否する可能性がある。ガニ氏とアブドラ氏は2014年の大統領選でも争ったが、ガニ氏が、次点だったアブドラ氏に首相格の行政長官のポストを用意することで、対立を収めた経緯がある。

 今回は両者に歩み寄りの気配はなく、今後の政局は混乱に陥ることも予想される。

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