【TOKYOまちひと物語】食事とともに「演劇ごはん」 物語の進行、観客に委ね

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「演劇ごはん」では、観客に物語をどう展開させるかを問いかける=1月20日夜、港区赤坂(吉沢智美撮影)
「演劇ごはん」では、観客に物語をどう展開させるかを問いかける=1月20日夜、港区赤坂(吉沢智美撮影)

 「さぁ、彼女はこの後どうするべきか皆さんで考えてみてください」

 その問いかけに、テーブルを囲む客は相談を始める。おしゃれなレストランで開催されたのは、演劇を鑑賞するとともに食事も楽しめる「演劇ごはん」。間近で展開される物語をどう進めるのかは、観客に委ねられている。

 演劇ごはんがみせる物語は、開催するレストランによってさまざま。1月20日にレストラン「CROSS TOKYO」(東京都港区赤坂)で開催された「クロスシアター」では、映画監督の男性と新人女優がレストランに登場し、テーブルを囲む。会話をする2人の動きが止まると“クロスマン”を名乗る男性が観客に「さぁ、彼女はこの後どうするべきか皆さんで考えてみてください」と問いかける。

 思いつくものであればなんでもありだ。「監督の好きな作品を語る」「束ねた髪をほどいて監督に近寄る」「踊りだす」など、思いついた選択肢の中から観客が多数決で一つに決め、物語に反映される。目の前で繰り広げられる演技に観客は興味津々だ。

 もちろんレストランなので舞台の合間に料理が運ばれてくる。20日の料理には自社農園などで生産した野菜が使われ、そのことも役者たちがセリフの中で説明したり、物語のキーワードになったりしている。参加費は9500円。

 演劇ごはんを運営している「Alave」の代表取締役、小濱晋さん(38)は自身も舞台に登場する役者の1人だ。高校生のころからエキストラなどの活動をしており、「面白い舞台をみると、なんで自分はあそこにいないんだろうと思った」。大学を卒業後は小劇場の舞台に立った。

 しかし、舞台の世界は資金繰りが厳しい。一般的に小劇場のチケット代は3千~4千円ほどだが、小濱さんは「1万円以上にしないと無理」という。舞台を借り、照明や音響などに経費がかかる。役者たちも練習にかかった日数などを考えると、もらえる出演料はあまりにも少ない。

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