強硬派躍進、要因は「司令官殺害で国民が怒り」 イラン革命防衛隊元幹部インタビュー

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キャナニモガッダム・ホセイン氏(佐藤貴生撮影)

キャナニモガッダム・ホセイン氏(佐藤貴生撮影)

 【テヘラン=佐藤貴生】イラン革命防衛隊の元幹部、キャナニモガッダム・ホセイン氏は20日までに産経新聞の取材に応じ、同隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が1月初旬に米軍に殺害されて有権者の怒りが高まったため、国会選では反米の保守強硬派が躍進するとの見通しを示した。

 ホセイン氏は「ソレイマニ司令官の暗殺を受け、最高指導者ハメネイ師が米国への報復を誓い、みなが怒りを覚えた。国民は保守強硬派に投票すると思う」と述べ、選挙により国会の議席の6割程度を保守強硬派やそれに近い勢力が占めると予測した。

 ホセイン氏によると、保守強硬派はイラン革命の指導者ホメイニ師を信奉しており、革命防衛隊の隊員らからも支持を受けている。首都テヘランの識者の間では、国会選を受けて革命防衛隊が内政・外交政策にいっそう大きな影響力を持つとの見方が多い。

 革命防衛隊はハメネイ師に直属する反米保守の牙城。イラクやレバノンでイスラム教シーア派の民兵組織を支援するエリート組織で、米国が強く批判してきた。国内での影響力強化により、イランと米国の関係がさらに悪化する可能性がある。

 ホセイン氏は、イランがソレイマニ司令官殺害を受けてイラクの駐留米軍基地に報復としてミサイル攻撃を行って以降、米国は目立った軍事行動を取っていないと指摘。両国は現在、「停戦のような状態にある」と評し、11月の米大統領選までは「互いの動きを監視しながら、この状態が続くのではないか」と述べた。

■キャナニモガッダム・ホセイン氏 イラン革命防衛隊の元幹部。イラン・イラク戦争(1980~88年)で部隊司令官を務め、その後も陸軍司令官としてイラクの反体制派勢力に対する工作などを担当。現在は保守系政党の事務局長を務める。

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