トヨタ自動車は24日、新型コロナウイルスの感染拡大で稼働を停止していた中国・成都の完成車工場の生産を再開した。約1カ月ぶりに中国4カ所にある全ての完成車工場が稼働することになった。サプライチェーン(供給網)の停滞などから生産水準は半分程度にとどまっているという。
トヨタは当初、春節(旧正月)明けの2月3、4日に4つの完成車工場の生産再開を計画していたが、サプライチェーンの回復が不十分なことなどから、複数回にわたり再開を延期。ただ、地元政府が企業の休業を決めている湖北省内に完成車工場はなく、17日に長春と広州、18日に天津の工場で、それぞれ稼働率を抑えた上で生産を再開していた。
一方、湖北省内に工場があるホンダと日産自動車は、工場再開時期の延期が続いている。