「沖縄『正論』友の会」の第60回セミナーが25日、那覇市のネストホテル那覇で開かれ、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏が「台湾有事で沖縄をどう守るか」と題して講演した。
渡部氏は「米国は、台湾が中国からの攻撃を受けた際、米軍が到着する前に中国軍によって占領されてしまうことを一番恐れている」と指摘した。また、小規模部隊を分散させる米海兵隊の作戦構想を説明し、「自衛隊は米側と意見交換することで、米海兵隊の新たな作戦構想を理解する必要がある」と述べた。
一方、日本は憲法9条を改正して専守防衛から積極防衛への転換を行うべきだと主張。さらに、日本国内に浸透するスパイを取り締まる防諜活動や、政府全体で中国の脅威に対処する「国家ぐるみのアプローチ」が必要だと強調した。