「若者がくる」唯一の光秀肖像画27年ぶり公開

[ad_1]

 戦国武将、明智光秀の唯一現存する肖像画が、大阪府岸和田市岸城町の岸和田城1階展示室で公開され、全国から歴史ファンが殺到する事態となっている。肖像画は同市五軒屋町にある光秀ゆかりの寺院、本徳寺の所蔵品。通常は非公開で、光秀を主人公とするNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送開始を受けて、市が27年ぶりに公開した。(牛島要平)


岸和田城で展示されている明智光秀の肖像画の実物=大阪府岸和田市
岸和田城で展示されている明智光秀の肖像画の実物=大阪府岸和田市

 肖像画は、本徳寺を開基した僧侶、南国梵珪(なんごく・ぼんき)が江戸時代初期に描かせたと伝えられる。南国梵珪は光秀の長男との説もある人物。肖像画が描かれた経緯は不明だが、同寺には光秀の位牌も所蔵されている。

 歴史の教科書にも掲載されている現存する唯一の肖像画とあって、岸和田城でもこれまで、「光秀ゆかりの城下町」として岸和田をPRするイベントなどでレプリカを展示。しかし、「肖像画があってもレプリカでは見に行かない」との声が聞かれるなど、集客効果はいまひとつだった。

 ところが、今年の大河ドラマが発表されると、関連商品や企画展ポスターなどに関する肖像画データの使用許可依頼が急増。本徳寺に代わって依頼を受け付けている市によると、月に50件以上に達している。

 「本物」の肖像画公開の方も、展示が始まった16日以降、城の入場者が例年の4~5倍に増加。同市観光課の畑部徹・観光振興担当長は、予想以上の反響に驚いているとしながらも、「展示室の客層がこれまでよりも若い世代に広がっている」と分析する。

 それを裏付けるように、肖像画の前では「これやで!」と感激する子供連れの来場者も。近くに住むパートの女性(42)は「小学生のときから見たかった。やっと見られて幸せ。聡明で賢そうな顔ですね」と語っていた。

 この人気に、市は「岸和田が光秀ゆかりの地の一つと認識されれば」と観光客の増加を期待。「(主君の織田信長を討った)謀反人のイメージがドラマで見直され、光秀人気が高まれば観光戦略にもプラス」と展望している。

 肖像画の展示は3月8日まで。展示室は入場料300円、中学生以下無料。月曜休館。問い合わせは岸和田城(072・431・3251)。

[ad_2]

Source link