腸内環境分析し京都サンガの勝利に貢献 京セラとベンチャーが共同研究





京セラが開発を進めている便の臭気を検知するセンサーの試作品、便器に据え付けられる=25日、東京都千代田区(松村信仁撮影)

 京セラと腸内環境ベンチャーのAuB(オーブ、東京都中央区)は25日、プロサッカーチームの京都パープルサンガ(京都市下京区)と共同で、AuBが持つ腸内環境の解析データを活用し、選手のパフォーマンス向上につなげるための共同研究に取り組むと発表した。

 AuBはすでに京都パープルサンガのU-18(高校生)に所属する選手29人の便の臭気を採取。さらに28競技500人の選手から集めた臭気データも含めて臭気の成分を分析。それをもとに食事や睡眠などの生活習慣について助言する。

 同時に、京セラと便の臭気を採取する小型の計測端末の開発、さらには人工知能(AI)を使って腸内環境の傾向を予測する技術の開発にも取り組む。

 同日、東京都内での記者会見で、京セラの稲垣正祥研究開発本部長は「失敗を恐れない新しい価値を生み出したい」とあいさつ。AuBの鈴木啓太社長も「ファンや社会に恩返しできないかと考えた」と共同研究のきっかけについてこう語った。

 AuBは、プロサッカーチームの浦和レッドダイヤモンズでミッドフィールダー(MF、中盤)で活躍した鈴木社長が平成27年に設立した。令和元年12月に栄養補助食品(サプリメント)「AuB BASE(オーブベース)」を発売した。



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