ホンダ オデッセイは2013年、日産 エルグランドは2010年にそれぞれ現行型が登場しました。かつては絶大な人気を誇った大型ミニバンですが、現在では販売が伸び悩んでいます。特にエルグランドは2026年度内に次期モデルの発売が予定されており、現行型はそれまでに確実に入手困難になるでしょう。オデッセイも、いつ終売になるかは不透明です。新車で購入できるうちに、これらLクラスミニバンがどのような魅力を持つのか、スペックや使い勝手を徹底的に比較します。
豪華な2列目シートとインテリアは最新のミニバンにも劣らず
エルグランドもオデッセイも、全長5m弱のボディサイズを持つ7人乗り(一部グレードで8人乗りも選択可能)のLクラスミニバンです。エルグランドは多くのグレードで8人乗り仕様を選べる点が強みと言えるでしょう。ボディの全長と全幅に大きな差はありませんが、全高はエルグランドの方が100mm以上高いため、外観からはエルグランドの方が一回り大きく感じられます。しかし、オデッセイの室内高はエルグランドと同等であり、両車の居住空間に大きな差はありません。
ホンダ オデッセイと日産 エルグランド、Lクラスミニバンの比較
どちらの車種も、2列目シートはMクラスミニバンを上回る重厚感のある作りが特徴です。オットマン機能や背もたれの中折れ機構が備わり、長距離移動でも快適な姿勢を保ちやすい設計となっています。フル乗車時の2列目空間は両車ともに同等の広さですが、オデッセイは2列目シートを内側に寄せて後方へ大きくスライドさせることが可能です。これにより、乗員が4名以下の場合はエルグランドよりも広大な2列目空間を確保できます。
日産 エルグランドのフロントデザインと威厳ある佇まい
ホンダ オデッセイのエクステリアと洗練されたスタイル
3列目シートは、頭上空間・膝周り空間ともに十分な広さが確保されています。しかし、どちらの車種も座面高が低めのため、高身長の乗員は膝が立った着座姿勢になりがちです。また、オデッセイの3列目シートは荷室床面にスッキリと格納できる構造ですが、その分シートの作りは簡素でクッションも薄めです。頻繁に3列目シートを使用するならば、シート収納性では劣るものの座り心地に優れるエルグランドの方が適しているでしょう。
日産 エルグランドの豪華な2列目シートと広々とした室内空間
ホンダ オデッセイの快適な2列目シートとフレキシブルなシートアレンジ
日産 エルグランド 350ハイウェイスター プレミアムアーバンクローム
- ボディサイズ:全長4975mm×全幅1850mm×全高1815mm
- ホイールベース:3000mm
- 車両重量:2020kg
- タイヤサイズ:225/55R18(前後)
ホンダ オデッセイ e:HEV アブソルート EX ブラックエディション
- ボディサイズ:全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mm
- ホイールベース:2900mm
- 車両重量:1950kg
- タイヤサイズ:225/50R18(前後)
まとめ
ホンダ オデッセイと日産 エルグランドは、いずれも長い歴史を持つ日本のLクラスミニバン市場を牽引してきたモデルです。特に豪華な2列目シートや広々とした室内空間は、年数が経過した今でもその魅力は色褪せません。エルグランドはより大柄で多人数乗車に適し、オデッセイはシートアレンジの自由度と燃費性能に優位性があります。次期モデルの登場や終売の可能性が示唆されている今、これらの「名車」を新車で手に入れる最後のチャンスかもしれません。ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合わせて、最適な一台を選ぶことをお勧めします。