スーパー売上高2%減 新型肺炎でマスク堅調も「客足遠のく恐れ」





 春節の大型連休で日本を訪れ、量販店のマスク売り場を歩く中国人観光客=1月27日、東京・秋葉原のヨドバシカメラ

 日本チェーンストア協会が26日発表した1月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比2・0%減だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクなどの売り上げは堅調だったが、農産品の相場下落に加え、暖冬の影響で冬物衣料も苦戦した。

 商品別では衣料品が8・0%減、食料品は0・1%減だった。日用品や家具などの住宅関連品は6・2%減。そのうちマスクや除菌剤などを含む医薬・化粧品は2・1%減だった。

 協会の井上淳専務理事は「消費増税や暖冬などの複合的要因で、日常消費が冷え込んだ状態が続いている」とした上、新型コロナウイルスについては「スーパーは生活に必要な買い物が中心で影響を受けにくいが、外出を控える動きの中で、客足が遠のく恐れはある」と懸念を示した。

 また全国スーパーマーケット協会などの食品スーパー業界3団体が発表した1月売上高(既存店ベース)は前年同月比1・4%減だった。総菜の売り上げが前年を上回った一方、農産品を中心に食品全体では1・1%減となった。



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