福島原発処理水の海洋放出案、IAEAが評価へ 

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 梶山弘志経済産業相は27日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と会談した。グロッシ氏は、東京電力福島第1原発の処理水対策で協力方針を表明し、海洋などへの放出案に理解を示した。経産省は会談内容の説明の中で、「海洋や大気への放出が現実的な選択肢だ」と結論づけた政府の小委員会の報告書について、IAEAに分析、評価を依頼したと明らかにした。IAEAが妥当性を認めれば放出による処理に向け前進しそうだが、地元の反対は根強く、風評被害対策などが課題だ。

 会談でグロッシ氏は、「報告書についてスタッフがしっかりと分析している」と述べた。経産省関係者によると、今月10日、英訳した報告書をIAEAに送り、評価を依頼したという。グロッシ氏は報告書について、「科学的に記載されている。示された処分方法は技術的に可能で、国際慣例にも沿ったものだ」と感想を述べており、肯定的な評価を受ける可能性が高い。IAEAは日本政府が海洋放出をする場合、水に含まれる放射性物質などの状況をモニタリングし、情報を発信することなどで協力する方針だ。

 もっとも、政府はまだ、処理水を放出する方針を決めてはいない。漁業関係者を中心に反対が根強いからだ。梶山氏の地元である茨城県の大井川和彦知事も報告書について、「白紙の段階で検討し直してほしい」と反発。梶山氏は今月の閣議後記者会見で、「福島県、茨城県を含む関係者や団体のご意見をよくうかがった上で、風評への影響を抑える対策について結論を出していく」と、慎重に進める考えを述べていた。

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