27日午前の東京株式市場は、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大に警戒感が強まり、ほぼ全面安の展開となった。日経平均株価(225種)は大幅続落し、下げ幅は一時400円を超え、取引時間中として約4カ月半ぶりに節目の2万2000円を割り込んだ。
午前終値は前日終値比401円14銭安の2万2025円05銭。東証株価指数(TOPIX)は30・71ポイント安の1575・46。
前日の米ダウ工業株30種平均は、一時上昇する場面はあったものの、欧州や中南米を含む世界各国への新型肺炎の拡大懸念を背景に続落して取引を終えた。27日の東京市場もこの流れを引き継いだ。
27日午前の東京商品取引所では中東原油の先物価格が下落し、一時、今年の最安値を更新した。新型肺炎の拡大に伴う需要減が懸念された。
日経平均株価は前日までの3営業日で計1050円超下落しており、新型肺炎による市場の動揺が続いている。