「再建途中だ」「信頼できない」レオパレス経営陣に賛否 臨時総会 





レオパレス21の臨時株主総会が開かれた=27日午前、東京都渋谷区東(酒巻俊介撮影)

 賃貸アパート大手のレオパレス21は27日、東京都渋谷区で臨時株主総会を開いた。同社の大株主で旧村上ファンド系の投資会社「レノ」(東京)の求める社外取締役1人の選任議案が可決されるかに注目が集まる。開会前に取材に応じた株主からは、株主提案に対して賛否両論の声が聞かれた。

 臨時株主総会で、レオパレスは社外取締役に、東洋シヤッター元社長の藤田和育(かずやす)氏とパナソニックホームズ元上席理事の中村裕氏の2人を選任する議案を提案。社外取締役数を全体の半分を超える7人として企業統治の改善につなげる。一方、レノは、不動産関連会社社長の大村将裕氏を社外取締役に選任する議案を提案している。

 注目される株主提案について、千葉県市川市の株主の男性(73)「会社の流れとしてよくならないと考えているので反対だ」と会社側への賛成を鮮明にした。60代の男性株主も「物件のオーナーなのでレオパレスを応援している。入居者を上げようと再建している途中なので、レノ側が取締役に入るとやりにくくなるのでは」と話した。

 一方、埼玉県所沢市の男性株主(61)は「レノが経営に参画することで株主への配当が増えることに期待したい」とレノの提案に賛成を表明。千葉県市川市の会社経営の男性(46)も「村上さんのところは面白そう。経営資源をうまく分配してくれるのでは。そもそも会社の企業統治がうまくいっていない。役員が変われば会社の空気も変わると思う」と述べ、現在の経営体制に対する不信感を示した。

 レオパレスによると、同日午前10時に始まった臨時株主総会の来場者数は189人。



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