橋幸夫氏の通夜で物議を醸した「EXILE ATSUSHIそっくりさん」のRYO氏、その行動と波紋

9月9日、日本の歌謡界に大きな足跡を残した歌手・橋幸夫氏(享年82)の通夜が東京都文京区の傳通院でしめやかに執り行われました。舟木一夫氏やせんだみつお氏、山内惠介氏など、生前にゆかりの深かった約700人の著名人や芸能関係者が参列し、故人を偲びました。しかし、この厳粛な場で、ある「ものまね芸人」の振る舞いが物議を醸し、注目を集めています。

橋幸夫氏の通夜で物議を醸した「EXILE ATSUSHIそっくりさん」のRYO氏、その行動と波紋

橋幸夫氏の通夜に現れた「EXILE ATSUSHIそっくりさん」

故・橋幸夫氏の通夜は、多くのメディアや報道陣が詰めかける中で行われました。その中で特に目を引いたのが、金髪にサングラスというEXILE ATSUSHI氏を模した男性の姿でした。当初、報道陣の一部は彼をEXILE ATSUSHI氏本人と見間違え、囲み取材を行う場面もありました。しかし、9月10日付の「ENCOUNT」によると、この男性はものまね芸人のRYO氏であり、報道陣に対し「橋さんとお会いしたことはあるんですけど、親交はないです」と語っていたことが伝えられています。故人との親交が薄いにもかかわらず、本家さながらの扮装で参列した彼の姿は、会場内外で戸惑いを呼びました。

RYO氏はEXILE ATSUSHI氏のものまねを得意とするお笑い芸人として知られています。過去には「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)などの人気バラエティ番組にも出演経験があります。自身のInstagramでは、ATSUSHI氏公認のものまねであることを明記しており、EXILEのTAKAHIRO氏とのツーショット写真もSNSに投稿するなど、EXILEメンバーからも認知されているようです。そのものまねのクオリティは高く評価されていますが、今回は通夜という場での立ち振る舞いが問題視されました。

物議を醸すRYO氏の行動とSNSでの謝罪

RYO氏は通夜での混乱を受け、自身のX(旧Twitter)で「傳通院にて橋幸夫さんのお通夜 報道陣関係者の皆様に勘違いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。しかし、彼のSNS上での謝罪にもかかわらず、世間からは厳しい声が多数上がっています。Xでは「通夜だと分かって来たはず。失礼にも程がある」「故人が『君らしいな(笑)』と許される親交もなく、顔見知り程度の他人でよくもまぁ」「ATSUSHIのモノマネの人はモノマネの格好で行くべきではなかったと思う。サングラスしてお通夜なんてふざけてるようにしか見えないし、ATSUSHI本人にも失礼すぎる」といった批判的なコメントが寄せられました。

これらの批判の背景には、RYO氏の通夜での一連の行動があります。彼は会場の前で記念写真を撮り、さらに会場内で動画を撮影してこれらをXとInstagramに投稿していました。また、通夜の席で終始サングラスを着用していたことも、マナーに欠けるという意見が聞かれました。故人である橋幸夫氏とほとんど親交がなかったにもかかわらず、これらの行動を取ったことで、彼の参列目的そのものにも疑問が投げかけられる結果となりました。ものまね芸人として注目を集めることは重要ですが、格式ある儀式の場での適切な振る舞いが求められます。

本家ATSUSHI氏との比較と求められる振る舞い

RYO氏はXで「僕はEXILE ATSUSHIさんではなく EXILE ATSUSHIそっくりのRYOです」と強調していましたが、今回の騒動は“本家”EXILE ATSUSHI氏との違いも浮き彫りにしました。EXILE ATSUSHI氏は、2019年から児童養護施設を継続的に訪問し、子どもたちとの交流やミニライブを行うなど、社会貢献活動に積極的に取り組む一面が多くのファンに認知されています。彼の音楽活動だけでなく、社会に対する真摯な姿勢は高く評価されています。

RYO氏のものまねは本人公認とされていますが、今回、ATSUSHI氏風の衣装で批判を受けたことで、「本家」のイメージにも影響を与えかねないという懸念の声も上がりました。ものまね芸人として、単に見た目を模倣するだけでなく、その人物の持つ品格や社会的な振る舞いまでを意識することが、真の意味での「リスペクト」に繋がるのではないでしょうか。故人を追悼する厳粛な場においては、何よりも故人や遺族への敬意が優先されるべきです。

結び

橋幸夫氏の通夜で発生したRYO氏の騒動は、芸能界におけるものまね文化の一側面と、公の場、特に弔事におけるマナーの重要性を改めて浮き彫りにしました。情報が瞬時に拡散される現代において、著名人やそのものまねをする人物の行動は、より一層社会的な責任を伴います。故人への敬意を払い、周囲に配慮した行動こそが、真のエンターテイナーに求められる資質であると言えるでしょう。

参考資料

  • ENCOUNT (2025年9月10日)
  • Smart FLASH (2025年9月10日)
  • スポーツ紙記者談話
  • 芸能記者談話
  • RYO氏Xアカウント投稿 (参照日: 2025年9月10日)
  • EXILE ATSUSHI氏関連報道