【ニューヨーク=上塚真由】米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーにある米ビール醸造大手「モルソン・クアーズ」の敷地内で26日午後(日本時間27日早朝)、銃乱射事件があり、地元警察によると、従業員5人が撃たれて死亡した。容疑者の男も現場で死亡した。
モルソン・クアーズは「クアーズ」や「ミラー」などのブランドを持つ米ビール老舗大手。事件が起きた同社の敷地内には複数のオフィスや工場が併設され、600人以上が勤務しているという。容疑者はミルウォーキーに住む51歳の男で、複数の米メディアは同社の従業員と伝えた。地元警察や米連邦捜査局(FBI)が動機などを捜査している。
現場は、ミルウォーキーの中心部から西に約5キロ離れた学校などが並ぶ地区で、多数の警察車両や救急車両が駆けつけて騒然となった。トランプ米大統領はホワイトハウスでの記者会見で「ひどいことだ」と述べ、哀悼の意を示した。