「被告監視、食事与えず」心愛さん母証言 千葉虐待死公判


 千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん=当時(10)=を虐待し死なせたとして、傷害致死罪などに問われた父、勇一郎被告(42)の裁判員裁判公判が27日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれた。

 心愛さんの母(33)は証人尋問で、心愛さんが死亡するに至った昨年1月22~24日の状況について「被告が監視し食事をあげられなかった。ぬれた下着姿で風呂場に朝まで立たされていた」と証言した。母は、勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決が確定している。

 26日の公判で母は、心愛さんが死亡する前の平成30年12月下旬から昨年1月上旬にかけての被告による暴行を証言。心愛さんは衰弱し「自分で動ける状態になかった」と語った。



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