【コロンビア(米南部サウスカロライナ州)=上塚真由】国連のグテレス事務総長は28日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの危険性評価を引き上げたことを受け、記者会見で「パニックになるのではなく、十分な準備を行うときだ」と述べ、各国に対策強化を呼び掛けた。
グテレス氏は会見で、WHO事務局長の言葉を引用しながら「最大の敵はウイルスではなく、恐れやうわさ、偏見だ」と強調。各国政府に、人権を尊重しながら万全の対策を尽くすように求め、「封じ込めることは可能だが、その機会は狭まりつつある」と指摘した。