トランプ政権「終わりなき戦争」終結へ米軍を段階的撤収 アフガン和平合意

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和平合意の調印後、会見するポンペオ米国務長官=29日、カタール・ドーハ(AP)

和平合意の調印後、会見するポンペオ米国務長官=29日、カタール・ドーハ(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンとの和平合意について、就任前からの公約だったアフガンでの「終わりなき戦争」の終結に向けた第一歩と位置づけ、駐留米軍の段階的な撤収を進めていく。ただ、ポンペオ国務長官はドーハで、和平への道程は「始まったばかりだ」と指摘。タリバンが米兵を殺害したりすれば、トランプ氏が直ちに合意を破棄する事態も想定され、和平実現の行方は全く予断を許さない。

 米政権は、駐留米軍を約8600人規模に縮小。アフガンの治安状況に影響を与えない形で撤収し得る当座の人数として国防総省が算出した数字とされる。ただ、政権高官は、撤収を進めていくかはタリバンとアフガン政府との対話の進展具合などの「現地情勢次第だ」と強調する。

 もともと、米国がアフガンに米軍を駐留させる最大の目的は、アフガンが再び米国に対するテロ攻撃の拠点と化すのを食い止めることだ。タリバンが今後、アルカーイダなどのテロ組織を呼び込み、アフガンを「テロの温床」にしようとした場合、米政権は撤収方針そのものを見直す考えだ。

 米政権は同時に、反米勢力に対し「米国人殺害は、越えてはならない一線(レッドライン)だ」との立場を明確に打ち出している。

 ポンペオ氏は「米国は自国民を守るために何でもする」と強調。米軍の駐留将兵がテロ攻撃で殺害されるような事態が起きれば、和平合意を白紙に戻す事態も想定される。

 一方で、仮に和平に向けたタリバンとアフガン政府との対話が進んだとしても、米軍の完全撤収が実現できる保証はない。当面は、対米テロ攻撃の芽を摘むため現地情報を収集し、アフガン治安部隊と対テロ作戦を実行する米軍特殊部隊の展開を続ける方針だ。

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