【シネマプレビュー】「酔うと化け物になる父がつらい」


 同名の漫画エッセーを、ドラマ「きのう何食べた?」などの片桐健慈監督が映画化。

 まじめなサラリーマンだが、毎晩泥酔して帰宅する父親(渋川清彦)に苦労し、一方、自身の不器用な生き方にも悩む田所サキ(松本穂香)の日々を描く。

 重い話だが、片桐監督の演出と松本がもつ独特の柔らかな印象とが相まって、不思議なユーモアを漂わせて映画は進む。

 傷つけていたのは父なのか、サキなのか。家族とは何か。ラストシーンは、救いになるのだろうか。

 6日から東京・新宿武蔵野館、13日から大阪・シネリーブル梅田などで全国順次公開。1時間35分。(健)

★★★☆

(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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