福岡市博多区の自転車店で同店従業員小森寛子さん(42)の他殺体が見つかった事件で、店舗内で争った形跡が確認されていないことが6日、分かった。福岡県警は小森さんが突然襲われ、抵抗する間もなく殺害されたとみて調べている。
小森さんは店舗奥の床にあおむけに倒れ、着衣の乱れはほとんどなかったことが既に判明。捜査関係者らによると、遺体の周辺には商品の自転車が多くあったが、整然と陳列され争った形跡はなかった。
司法解剖の結果、死亡したのは営業時間中の4日夕方ごろとみられる。店内の電気は消えていたという。県警は犯人が発覚を遅らせようと電気を消した可能性もあるとみている。
事件は4日午後8時50分ごろ発覚。営業時間中に電気が消えていることを不審に思った隣の店舗の従業員らが店を訪れ、小森さんを見つけた。