米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は6日、サウジアラビア当局がムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子とサルマン国王の弟アハマド王子を拘束したと報じた。ロイター通信も、サウジ当局がアハマド王子ら有力王族2人を拘束したと伝えた。
サウジでは国王の息子ムハンマド皇太子が権力を握る過程で、ほかの王族や要人が拘束されている。今回の拘束が事実なら、皇太子の権力固めの一環とみられる。クーデターを試みた疑いなどが理由とされる。
サルマン国王は2017年、前皇太子を解任し、副皇太子だったムハンマド皇太子を昇格させた。その際、解任された前皇太子は西部ジッダの自宅に軟禁されたと伝えられていた。 ムハンマド皇太子は石油依存脱却に向けた経済改革を推進する一方、イエメン内戦への介入やイランとの対立など、強気な外交姿勢を取っている。一部王族らが不満を抱いているとの報道もある。(共同)