【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は7日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で累計8万651人、死者が3070人に上ったと発表した。重症者は5489人。いずれも7日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者は前日から99人、死者は28人それぞれ増えた。
新たに退院した人は1678人で、累計5万5千人を上回った。感染拡大の中心となっている湖北省を除く地域で6日に増えた感染者は25人だった。
国営新華社通信によると北京市は6日、帰省先などから戻ってきて自宅などで経過観察の対象になっている人が82万7千人に上ると明らかにした。習近平国家主席は「全力で北京の防疫措置に取り組め」と2月下旬に強調しており、北京市当局が住民の管理を厳格化している。
北京では6日に新たな感染者が4人確認されており、そのうち3人はイタリアからだとしている。市当局は日本、韓国、イタリア、イランなどの「感染状況が深刻な国」からの入国者にも14日間の自宅隔離などを求めており、国外を含む市外からの感染者の流入に神経をとがらせている。