【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は9日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの中国本土の感染者が前日から40人、死者は22人それぞれ増えたと発表した。1日当たりの新たな感染者は3日連続で100人を下回った。感染状況が深刻な武漢市を含む湖北省以外の新たな感染者は4人だった。
発表によると9日午前0時(日本時間同1時)時点で、中国本土の感染者は累計8万735人で、死者は3119人となった。治療を終えて退院した人は8日に1535人で、累計は5万8600人。重症者は約5100人となっている。
一方、国営中央テレビは9日、3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて毎年放送している特別番組「315晩会」の放送を延期すると表明した。新型コロナウイルスの感染予防のためだと説明している。同番組は、消費者の権利を侵害したとみなす企業数社を批判するもので、日本などの外資系企業が批判されることも多いため国内外で注目されている。