首相記者会見全文(8)新型コロナ収束時期「申し上げる状況にない」



新型コロナ特措法施行について会見に臨む安倍首相=14日午後、首相官邸(春名中撮影)

 --感染者の多い北海道の知事が法的根拠のない緊急事態宣言を出して毎週末、外出自粛を要請している。市民生活が制限され、経済も被害を受けている現状をどう見ているか。対策をどうするか。収束の見通しは

 「まず、北海道においてですね、鈴木(直道)知事をはじめ、北海道の皆さまの新型コロナウイルスの闘いに敬意を表したいと思っています。また、北海道の対策については、専門家がその効果についてですね、3月19日を目途として公表する予定があります。今後の対応は、その見解を踏まえることが大切ではないのかなと思います。

 また、例えば、この今、北海道において新たに感染者が出てくる中においてもですね、大変皆さん、道民の皆さんも不安なんだろうと思います。特にマスクについてでありますが、北海道6市町村の市民の方に直接お届けする取り組みを行っておりまして、さらに政府が買い上げたマスクを介護施設等や医療機関に配布をしていく考えでありますし、道民の皆さまの健康を守る措置については、政府としても北海道とですね協力をしながら進めていきたいと思ってます。

 その中においてですね、臨時休校している、休業している状況がいつ解除されるのか。これは本当に子供たちもそうでしょうし、ご両親もですね、学校関係者も大変な関心を持っておられると思いますので、率直に言ってですね、このウイルスについては未知の部分も多いわけであります。今後、推移は予断を許さない部分もあるわけでありまして、感染の現状や感染が発生した事例などについては、しかし、他方、冒頭申し上げたように、分かってきたところもあるわけであります。ですから、今、われわれ、いつこの感染が収束するかというと、残念ながら今、私がここで申し上げる状況にはないわけでありますが、われわれとしてはですね、最初、申し上げたように、できる限り感染が爆発的に広がることがないように全力を挙げています。

 そして、なるべくそのピークを後ろに倒すように努力をしている。なぜやっているかということについては先ほどご説明をさせていただいたところでございますが、その中でですね、あの各地域における感染の状況等も踏まえながら、先ほどの学校をどうするかということでございますが、専門家の意見を聞きながら、再開の判断をしていきたいと考えております。

=(9)に続く



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