相模原殺傷死刑判決 市長「事件風化させぬ」


 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖被告(30)に横浜地裁で死刑判決が言い渡されたことを受けて、同市の本村賢太郎市長と黒岩祐治知事が、それぞれコメントした。

 本村市長は、判決を受けたコメントで「裁判を通じて語られた加害者の考え方は、私が目指す、誰もがありのままの自分を生きることができる社会とは、まったく相いれない」と前置きし、「これからも決して容認できない」と断じた。

 その上で、「事件を風化させることなく、津久井やまゆり園の利用者、ご家族に寄り添った支援に努め、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現に取り組んでいく」と誓った。

 一方、黒岩知事は記者団の取材に応じ、「極刑の判決が下ったことは重大な事実と受け止めている」と述べた。また、「(植松被告が)障害者への差別的な考えを変えることがなかったことは残念。事件を乗り越え、共に生きる社会を作り上げていく」と改めて誓った。



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