積水ハウスが架空の取引で地面師グループに土地購入代金55億円余りをだまし取られた事件で、主犯格とされ、詐欺や偽造有印公文書行使などの罪に問われた無職、内田マイク被告(66)に東京地裁は17日、「グループの中で中心的な立場にあった」として懲役12年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。
被告側は「関知していないところで準備が進んだ」と無罪を主張したが、石田裁判長は共犯者の供述などから内田被告の故意を認定。「グループの中で中心的な立場にあった」と指摘した。
判決によると、平成29年3~6月、東京都品川区の土地売買で所有者を装い、積水ハウスから約55億5千万円をだまし取った。
内田被告は今月2日、別の不動産会社から1億円をだまし取ったとする詐欺容疑で再逮捕された。