日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長は19日の定例会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催の可否が取り沙汰される東京五輪・パラリンピックの中継について、「民放各社とも内心、不安を抱えながらも、さまざまな事態を想定しながら開催に向けて準備をしている」と述べた。
国際オリンピック委員会(IOC)は17日、電話会議形式による臨時理事会を開き、東京五輪について、予定通りの実施を目指す方針を発表した。一方、一部の委員や元選手らからは、中止や延期を求める声が上がっている。
民放各社は競技の中継を予定しており、大久保氏は「IOCの声明をよりどころにして対応したい」とした。その上で「準備状況に新型コロナ問題が影響しているところもあるかもしれないが、現時点では開催に向けて怠りなく準備を進めていく」と強調した。
また、延期や中止となった場合の影響に関する質問には、「仮定の質問にはお答えできない。具体的に言及できる段階ではない」と述べた。