福島県伊達市は23日、昨年10月の台風19号で開設した市内の避難所から被災者が全て退所したため、同日付で閉鎖したと明らかにした。内閣府や県によると、台風19号で開設された避難所は全国で8345カ所あったが、今回の閉鎖でゼロとなった。
同市によると、市内28カ所に設けられた避難所には最も多い時は約750世帯約1800人が身を寄せた。唯一残っていた避難所では19日時点で4世帯13人が生活していたが、順次自宅に戻り、23日に最後の1世帯3人が帰宅した。4世帯とも浸水した自宅の修理が終わるのを待っていたという。
総務省消防庁によると、台風19号に伴う全国の避難者数はピーク時(昨年10月13日)で、約23万7千人。自宅に戻ったほか、プレハブの仮設住宅や民間住宅の家賃を行政が支払う「みなし仮設」などに移った。