和歌山の旧チャップマン邸など、国登録有形文化財に答申

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国登録有形文化財への登録が答申された旧チャップマン邸主屋(和歌山県新宮市教委提供)

国登録有形文化財への登録が答申された旧チャップマン邸主屋(和歌山県新宮市教委提供)

 国の文化審議会は、観光交流施設としても活用されている洋風建築の「旧チャップマン邸」(和歌山県新宮市新宮、主屋(おもや)と石段・石垣)など、同県内では建造物3カ所4件を国登録有形文化財に登録するよう文部科学相に答申した。答申されたのは旧チャップマン邸のほか、県建築士会館(和歌山市卜半町)と北山家住宅主屋(同市和歌浦南)。県内の登録文化財件数は、95カ所270件になる。

 旧チャップマン邸は新宮市出身で、大正、昭和を代表する建築家だった西村伊作(1884~1963年)が設計した洋風建物。

 市教委によると、チャップマン(1888~1972年)は米国の宣教師で、大正9年~昭和15年、新宮に滞在。主屋は大正15年に建てられ、家族とともに住んだ。木造2階建てで、半八角形の出窓が特徴。1階に食堂や居間、2階に寝室や学習室が配置された。

 戦後は旅館として活用され、市出身の作家、中上健次(1946~92年)も宿泊したが、廃業。市が平成27年に所有者から土地を買い取り、建物を無償で譲り受けた。市はもとの形に戻すために補修を行い、昨年4月から無料で一般公開されていた。

 一方、県建築士会館は、昭和41年に建設。正面と背面にタイルを張り、四角窓を整然と並べた戦後モダニズムの雰囲気が漂う外観が特徴となっている。

 また、北山家住宅主屋は和歌浦の歴史的景観にマッチした昭和前期の近代住宅。1階部分は漆喰(しっくい)壁が残り、出格子窓もユニークな意匠になっている。

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