【ニューヨーク=上塚真由】国連は27日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、4月27日~5月22日にニューヨークの国連本部で開かれる予定だった核拡散防止条約(NPT)再検討会議について、条約加盟国が延期を決定したと発表した。事態収束の見通しがつかず新たな日程は未定だが、「状況が許し次第、2021年4月までに」開催するという。
NPT再検討会議は5年に1度開かれ、核軍縮、核不拡散、原子力の平和利用をテーマに交渉し、成果文書の採択を目指す。ニューヨークの感染が急速に拡大したため、議長に内定しているグスタボ・スラウビネン氏(アルゼンチン)が、会議の延期を提案する書簡を加盟国に送付。加盟国からは異論が出ず、延期が正式に決まったという。