インド行きロシア産原油輸送船2隻が目的地変更、米追加制裁警告で


[ニューデリー/モスクワ 1日 ロイター] – トランプ米大統領がウクライナ停戦を巡りロシアに追加制裁を科す方針を表明したことで、ロシア産原油をインドの製油所に向けて運んでいた少なくとも2隻の船舶が目的地を変更したことが、複数の貿易関係者の証言およびLSEGのデータから明らかになった。

トランプ氏はロシアの石油やガスなどを購入した第三国に100%の関税をかける「2次関税」の導入を警告し、各国にロシアからの原油輸入を停止するよう迫っている。

関係者の話やロシアの港湾データによると、いずれも米国の制裁対象となっており、今月にロシア産原油をインドの港に向けて運ぶ予定だったタンカー3隻のうち2隻が進路を変え、1隻は中国の大連に、もう1隻はエジプトのポートサイドに向かっている。残りの1隻は引き続きインドのシッカ港を目指している。

LSEGのデータから、これらの3隻とは別に、ロシア産ウラル原油を積んだ2隻がインド大手財閥リライアンス・インダストリーズ向けに荷下ろしを準備していることが分かっている。この2隻は英国と欧州連合(EU)による制裁の対象となっている。



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