【ソウルからヨボセヨ】花見気分にもなれず

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新型コロナウイルス対策で一部通路が通行止めになり、規制線の外から桜を眺める東京・上野公園の花見客=27日午後

新型コロナウイルス対策で一部通路が通行止めになり、規制線の外から桜を眺める東京・上野公園の花見客=27日午後

 市街地の歩道に大きな白い花びらがかたまって落ちている。何かと思ったら銀行の支店の裏庭に植えてある背の高いモクレンの木の花びらで、垣根越しに落ちていたのだ。モクレンの花は散るときにはどっと散る。ソウルでは春一番の花だが、咲いたのも気付かないうちにもう散りはじめていたのだ。

 枯れ木ばかりの春のソウルで、花といえばこのほか黄色いレンギョウや淡いピンクの杏子(あんず)の花などもあるが、今年はどうも印象が薄い。世の中がコロナ、コロナ…で準戦時体制みたいになっているせいか、花の開花などには気が回らなかったようだ。

 で、南部の方では桜の開花期だが、韓国最大の花見の名所である鎮海(チネ)の「軍港祭」といわれる桜祭りが、今年はコロナ予防のため中止になり、花見も全面禁止された。聞くとソウルでも、桜の名所の汝矣島(ヨイド)で毎年4月に行われる桜祭りが中止になったとか。たしかにマスクをしての花見などはうっとうしくて気分は出ないだろう。

 そんな雰囲気のなかで韓国のマスコミは、東京・上野公園の花見の人出を驚きをもって伝えていた。周りの韓国人からも「東京はあんなことで大丈夫なの?」と随分、心配された。“国難”といわれ、挙国的な防疫体制の韓国では考えられない風景というわけだ。(黒田勝弘)

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