トヨタ自動車が、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、ロシアの工場の稼働を30日から4月3日まで停止することが30日、分かった。トヨタは、既に稼働を止めている英国やトルコなど他の欧州6カ国の工場について、再開時期は早くても4月20日以降とすることも明らかにした。トヨタの全ての欧州工場が一時、稼働停止することとなる。
トヨタは2019年、欧州全体で前年比0・4%増の約78万台を生産した。新型コロナの感染拡大で一部の国内工場も4月3日から停止する方針で、業績への影響は避けられない。
トヨタはこれまで、ポルトガルの工場を3月16日から2週間の停止とし、英国、トルコ、フランス、チェコ、ポーランドの各工場については、稼働の再開時期は未定としていた。工場停止は、北米や東南アジアといった地域でも広がっている。(共同)