埼玉県警は1日、小型で持ち運びできる「可搬式オービス」を夜間帯に活用する速度違反取り締まりを始めた。進学や就職で慣れない道を利用する機会が増える4月は夜間の死亡事故が急増する傾向にあり、先手を打つ構えだ。
全国的にも導入の少ない可搬式オービスを複数活用し、幹線道路を中心に毎日異なる時間・場所で行う。春の全国交通安全運動(6~15日)の期間まで実施し、その後は昼間帯も含めて活用するという。
県警交通指導課の担当者は「人の動く新年度は不慣れな通勤・通学も増える。春の全国交通安全運動をより浸透させるため、神出鬼没の取り締まりで事故抑止に取り組む」と話している。
県警は平成29年から「早めのライト点灯」などを促す「きらめき3H運動」を展開しており、今回の取り締まりを「+αの活動」と位置付けている。