スマートフォンなどを操作しながら車を走行させる「ながら運転」に対する警察の取り締まり件数は、昨年12月に罰則が強化されてから3カ月間に6万4617件で、前年同期(17万2465件)と比べ62・5%減少したことが2日、警察庁のまとめで分かった。
ながら運転による交通事故は363件で、前年同期(660件)から45・0%減少。うち死亡事故は7件(前年同期比2件減)、重傷事故は34件(同12件減)だった。警察庁の担当者は「厳罰化の影響で運転中に携帯電話を使用する人が減少した」とみている。
警察庁によると、交通事故363件の都道府県別では、福岡が最多の40件で、東京と埼玉の28件、兵庫の23件が続いた。
昨年1年間のながら運転取り締まり件数は71万6820件、事故件数は2645件で、うち死亡事故は42件、重傷事故は188件だった。
ながら運転をめぐっては、悪質な事故が相次ぎ、昨年12月1日施行の改正道交法で罰則が強化された。