新型コロナウイルスの感染拡大は米映画産業の中心地、ハリウッドも直撃。経済的な損害は計り知れない。3月中旬、トランプ米大統領が新型コロナ感染拡大防止のため「10人以上の集まり自粛」などの行動指針を発表したほか、ニューヨーク州やハリウッドを抱えるカリフォルニア州などで外出禁止令が出されたため、映画館も閉鎖に追い込まれている。
「10人以上の集まり自粛」については、基準が曖昧となるドライブインシアターなど一部の映画館のみが営業を続けており、前年比で90%以上も落ち込んでいるとの報道もある。
外出禁止令が出されてから初めての週末(3月20~22日)を迎えた米国では、本来なら週明けの23日に全米ボックスオフィス(興行収入)ランキングが発表されるはずだった。
しかし、ほとんどの映画館が閉鎖中ということで、週末のランキングが発表されず、続く27~29日のランキングもなしという異例の事態となった。