【モスクワ=小野田雄一】ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、安倍晋三首相が5月9日に露政権が予定する第二次大戦の対ドイツ戦勝記念式典への出席を見送った場合の対応に関し、「そうした決定があれば理解する」と述べた。イタル・タス通信が伝えた。
ペスコフ氏は、外交ルートを通じた出席見送りの連絡があったかは把握していないとした。また、ロシアでも新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「式典を以前から計画してきた形で実施するかどうかは何も決まっていない」とも明かした。露政権は戦勝75年を記念するため例年より大規模な式典を計画している。
安倍首相は1月、ロシアからの招待に基づき、式典出席を検討していることを明らかにしていた。露政権は3月10日、米国からトランプ米大統領が出席を見合わせるとの通知を受け取ったと発表している。