松竹は3日、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった志村けんさんが主演を務める予定だった映画「キネマの神様」の撮影を一時、見合わせると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、4日から2週間程度、撮影を休止する。
松竹によると、「キネマの神様」は志村さんが主人公の「ゴウ」を、菅田将暉さんが若き日の「ゴウ」を演じるW主演映画だった。
若き日の「ゴウ」の部分は撮影が終了しており、4月上旬から現代のゴウの部分を撮影する予定だった。しかし、志村さんが出演を辞退したため新たな出演者をたてる必要が出たうえ、キャストやスタッフの感染拡大を防止するため、撮影を見合わせた。再開の時期は状況を見ながら判断していくという。
松竹の大角正映像本部長は「志村けんさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。悲しみをこらえ、映画を完成させることこそが、志村さんに喜んでもらえることなんだ、という強い想いを抱きながら、山田組一同、4月上旬からの撮影の準備を進めておりましたが、山田監督、キャスト、スタッフへの感染拡大防止の観点から、撮影を見合わせることにいたしました」とコメントした。