【マーライオンの目】「宇宙人との戦い」への呼びかけ

[ad_1]



5日、シンガポールのスーパーの様子(ロイター)

5日、シンガポールのスーパーの様子(ロイター)

 新型コロナウイルスの「封じ込めの成功例」とされるシンガポールだが、感染者は増え続けている。7日からは拡大阻止のため、生活に不可欠な業種を除き、ほとんどの職場の封鎖が決まった。

 週末に近所のスーパーマーケットをのぞくと、既に野菜を中心に品薄となっていた。政府は生活必需品の供給が十分だと主張しているが、人々の不安が垣間見える。「ウイルスは未知の敵で、いわば宇宙人との戦い。政府が平静を呼びかけてもだれも安心しないだろう」と、感染拡大当初に知人の大学教授が話した言葉を思い出した。

 不安と恐怖が広がる中、アジアでは団結を呼びかける動きが盛んだ。シンガポールでは政府が旗振り役となり「SG United」(シンガポールの団結)と称するキャンペーンが始まり、テーマソングも作られた。インドのモディ首相は国民に対し、5日午後9時に一斉に自宅の電灯を消してろうそくに火をつけることを呼びかけた。同じ行動を取ることで連帯感を醸成したい思惑がある。

 こうした政府主導の活動がどれほど効果を生むかは不明だし、鼻白む面もあることは間違いない。ただ、前例がない“宇宙人との戦い”に際し、日本でももっと一体感を生むような呼びかけがあってもいいと感じた。(森浩)

[ad_2]

Source link