【TVクリップ】マツコ&有吉のかりそめ天国 久保田直子アナウンサー「2人としっかり対峙」





強烈なインパクトを持つ出演者を相手に、飾らない発言で注目を集めるテレビ朝日の久保田直子アナ
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 テレビ朝日が金曜日ゴールデン帯(午後7~10時)の大胆な改革に取り組んで半年。水曜深夜から金曜夜8時の放送に昇格し、週末の夜を彩る顔に定着した。

 「番組の雰囲気はそのまま残したいとか、午後9時放送枠に移動した『ミュージックステーション』のタモリさんに視聴者をつながなければいけないとか、気持ちがせいてばかりいた半年間でした」

 笑顔には充実感があふれる。視聴者から寄せられた疑問に感じていることや、許せないことなどの投稿をもとにスタジオのトークが進む。ラジオにも似た雰囲気が魅力のひとつで、深夜ならではのとがった企画や発言も番組人気を支えていたことから、ゴールデン昇格はうれしさと心配が混在していたという。「深夜に見るからこそ面白いという番組ファンの気持ちもすごく分かるんです。夜8時に見ても面白いといってくれる人をもっと増やしたい」と気合を入れる。

 マツコ・デラックス(47)、有吉弘行(45)が出演する「マツコ&有吉の怒り新党」を引き継いだ「-かりそめ天国」で、平成29年4月からMCを務める。「刺激的で、舌鋒(ぜっぽう)の鋭さにハラハラしながら番組を進めるのは何年たっても変らないです。お二人と共演させていただけて、本当に幸せを感じています」

 これまでの担当番組は「題名のない音楽会」「やじうまプラス」など同局を代表するものばかり。だが、ゴールデン帯のレギュラー出演は入社15年目にして初だった。「一生縁がないもので、私は見る側の人間だと思っていました。若手時代には、後輩に抜かれて腐っていたこともあります」と明かす。

 マツコからは、「この番組では、明るく感じのいいお姉さんでいる必要はない」とアドバイスを受けた。華やかなアナウンサーが抱える闇、働く女性の哀愁がにじむ発言をしたとき、スタジオに大きな笑いが生まれるという。「格好つけすぎるのは嘘っぽくて面白くない。自分をさらけ出したら、お二人としっかり対峙(たいじ)できるようになりました」と自信をのぞかせる。

 学生時代は陸上競技に打ち込み、自分のペースで努力することが得意。「遅咲きといわれることもあるけれど、今は、それを皆さんが面白がってくれている。だったら若いころの経験や腐って毒を吐いていたころも無駄ではなかったのかな」。今後も自然体の自分を、マツコ、有吉とともに見せていく。(石井那納子)

くぼた・なおこ 昭和56年、東京都生まれ。立教大社会学部を卒業後、平成17年テレビ朝日入社。情報番組や教養番組を長く担当し、現在のレギュラーは「大下容子ワイド!スクランブル」「裸の少年」など。VTRのミニ番組「食ノ音色」では落ち着いた声色、滑舌の良さをいかしたナレーションも務めている。学生時代にホノルルマラソンに参加し完走。東京マラソンにも一般枠で応募するアクティブな一面を持つ。



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