菅義偉(すが・よしひで)官房長官は13日午前の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、安倍晋三首相がシンガー・ソングライターの星野源さんの楽曲に合わせ、外出自粛への協力を求める動画を自身のツイッターなどに投稿したことについて「最近、20代を中心に若者の感染者が増加しており、若者に外出を控えてもらいたい旨を訴えるのにSNS(会員制交流サイト)での発信は極めて有効だ」と述べた。
菅氏は「(星野さんの取り組みに)首相が共感し、発信を行った」と説明。投稿に対して賛否の意見が相次いでいることについては「いろんな見方がある」としつつ、「35万を超える『いいね!』をいただくなど大きな反響がある」と強調した。
動画は画面を2分割し、星野さんが楽曲「うちで踊ろう」を歌っている隣の画面で首相が読書をしたり、愛犬とじゃれあったりしてくつろぐ様子を配信。首相は「みんなが集まって笑顔で語り合える時がやってくる。その明日を生み出すために、今日はうちで…」と書き込んだ。SNS上では「息抜きも大切だ」と首相に理解を示す意見もあったが、「あきれた」などと手厳しい批判も集まっている。