【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は16日の記者会見で、新型コロナウイルスが湖北省武漢市の研究所から外部に流出したと報じられたことについて、「世界の多くの有名な医学専門家が、実験室から漏れたといった見解には科学的な根拠が全くないと考えている」と改めて否定した。
趙氏は、ウイルスの感染源について「これは科学的な問題だ」と述べるにとどめ、詳細な反論は行わなかった。
一方、中国が爆発力を抑えた低出力の核実験を極秘に実施している可能性があるという米側の見方について、趙氏は「決して受け入れられず、米国の非難に強く反対する」と否定。米側に対して「事実を顧みず中国を理由なく非難するのは無責任で、下心があるものだ」と非難した。