日産自動車は16日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う米国の工場休止期間を5月中旬まで延長すると発表した。従来は4月下旬の再開を見込んでいた。需要減が深刻化しているため、追加の生産調整を行う。
日産は2020年1~3月の米新車販売台数が前年同期比29・6%減と、日本の自動車メーカーの中で最も減少率が大きく、販売不振が目立っている。
トヨタ自動車とホンダは休止期間を5月初旬まで延長した。ただ米国では多くの州で外出制限が続き、株価下落や失業者急増で景気が悪化している。早期の需要回復は見込めず、各社とも予定通り再開できるかどうかはなお予断を許さない。(共同)